これから子どもが生まれる予定で、「お金の不安があるよー」と手にした本。サヨナラお金の不安です。
この本では夫婦間でのお金の問題、親子問題のトラブルなど、ファイナンシャルプランナーの畠中さんが実際に相談を受けたケースを例に、問題点と解決策をわかりやすく提示してくれています。
その中で、「なるほど」と思った話をご紹介します。
教育費の限度を決めて、子どもにも伝えておこう
畠中さんは「教育費はあらかじめ、ある程度決めておくことが大切」と仰っています。
どういうことかというと、「浪人は一浪まで」や、「現役の大学受験に失敗したら、専門学校へ」など、あらかじめ限度を決めておくことです。
そうすることで、ズルズルと教育費が膨れ上がっていくのを防ぐことができます。
そして、もう1つ大切なことは、子どもに親ができる限度を伝えておくこと。
限度を伝えることで、子どもの自立のサポートにもなると考えることができます。
教育貧乏の両親
「教育費の限度を決めて、子どもにも伝えておく」というのは、私も賛成です。
私の両親は教育費の限度を考えず、子どもたちに尽くしてくれました。おかげで、老後はお金がないような状態じゃないかと心配です。
とくに兄に教育費をたくさんかけ、希望校がダメだったから、次は転入だ。そのために、予備校も行かせよう。よし、次は本人が大学院に行きたがっているから、大学院へ。と、とにかくお金を使ってきました。
もしかしたら、兄自身、親が援助してくれるからと、「次がダメでも、どうにかなるだろう」精神があったかもしれません。
だからこそ、親は自分たちのためにも、子どものためにも、限度を決めておく。
その方が子どももやる気が出ると思いました。
私も子どもがうまれたら、しっかり我が家ができる限度について伝えていきたいです。
習い事の適正価格は家計の4〜5%
教育費関係でほかにも書かれていたのは、習い事の適正価格の話。
以前も記事にしましたが、習い事にお金を使いすぎてしまう家庭は少なくないようです。
サヨナラお金の不安の中では、家計の4〜5%に留めるように書かれていました。
月収が25万円の家計なら、1万〜1万2500円。だから習い事は1つか、2つが適正になります。
もし二人兄弟なら、1人1つずつ。
こうやって収入とのバランスを考えて、習い事の費用を算出すると、家計が圧迫されなくていいそうです。
こちらも私も子どもが生まれて大きくなったときは、参考にさせてもらおうと思います。
子どもへの愛情でどんどん教育費を使いたくなってしまいがちですが、自分たちの老後のことも視野に入れておくことは、ゆくゆく子どものためにもなるので、無理せず、できる範囲で教育費をかけていこうと改めて思った本でした。